企画展 甦(よみがえ)る雅(みやび)な衣装(いしょう)の変遷(へんせん)-神話・飛鳥・奈良へ-
文化
- 開催期間
- 2025年12月20日(土) - 2026年02月15日(日)
- 開催地
- 奈良県 奈良市 / 平城宮いざない館
- 詳細
- 本企画展では、はるか昔の人々が着ていた衣装を現代に蘇らせたいという想いのもと、1400年前の万葉歌が詠まれた時代の衣装を中心に、神話の時代、卑弥呼の時代の衣装から飛鳥、奈良時代までの衣装の変遷を紹介します。飛鳥時代には朝鮮半島からの影響が色濃く、奈良時代には中国・唐に憧れ、遣唐使が持ち帰った先進的な技術や文化が花開きました。衣装はその中でも顕著で、唐の都を彩った華やかな衣装は平城京でも同様であったと想像されます。正倉院宝物には、平城宮で働く人々の麻の衣装が実物として伝存しており、1300年の時を経ても現代に通じるモダンさがあります。貴人たちの絹の衣装は退化して伝存していませんが、敦煌壁画や古墳壁画、画像に描かれた人物像からその姿を垣間見ることができます。唯一正倉院に伝存する絹の衣装として、東大寺開眼で上演された伎楽衣装があります。伎楽は仏教とともに日本に伝わった伝統演劇で、仮面をつけた無言劇と舞部、音楽からなる舞台芸能です。当時の衣装の忠実な復元は難しく、多くの文献を参考に布の仮面をつけた伎楽衣装の数々から、当時の雰囲気を楽しむことができます。万葉衣装服装家の山口千代子氏が制作を手掛けます。














