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陀々堂の鬼はしり

陀々堂の鬼はしり

祭り
開催期間
2026年01月14日(水)
開催地
奈良県 五條市 / 念仏寺
詳細
奈良県五條市大津町の念仏寺陀々堂で毎年1月14日に開催される、500年以上の伝統を誇る火の祭典「陀々堂の鬼はしり」は、国の重要無形民俗文化財に指定されています。この祭りは、1年の厄を払い、無病息災と五穀豊穣を祈願する修正会(しゅしょうえ)の行事です。燃えさかるたいまつを振りかざした父鬼・母鬼・子鬼が堂内を豪快に巡り、住民の災厄を払います。鬼が幸いをもたらすという珍しい風習で、厳寒の中、多くの参拝者が訪れます。祭りは13時から始まり、僧侶による大般若経転読、昼の鬼走り、子ども鬼走り、福餅まきを経て、夜には息災護摩供、柴灯護摩供が行われ、21時からはたいまつに点火された夜の鬼走りがクライマックスを迎えます。鬼役は松明作りに始まり、祭りの前1週間は水行や精進潔斎で身を清めます。子ども鬼はしりも行われ、後継者育成にも力が入れられています。鬼走りの行者は、法螺貝や鐘、太鼓、棒打の音響の中、斧を持った父鬼、稔木を持った母鬼、槌を持った子鬼が、火の粉を振りまくたいまつを持って堂内を3周します。火天役による火伏の行も行われ、たいまつを高く掲げ、水の字を描くように振る姿は迫力満点です。かわせ役が水を撒いて火天の火傷を防ぎ、床に落ちた火を消します。鬼の登場とともに堂内は火の海と化し、炎が生き物のように天井やひさしを這う光景は圧巻です。