
篠原おどり
祭り
- 開催期間
- 2026年01月18日(日)
- 開催地
- 奈良県 五條市 / 表野天満神社
- 詳細
- 篠原おどりは、奈良県五條市大塔町篠原に伝わる民俗芸能で、奈良県指定無形民俗文化財および国選択の記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財です。その起源は、村中総出で氏神様に踊りを奉納したところ、獰猛なオオカミ退治が成就したことへの感謝の踊りであるという説や、農作物への獣害をオオカミが守ってくれていたことへの感謝の踊りであったという説があります。現在、保存会は、毎年1月、篠原にある天満神社に奉納する「梅の古木踊」「世の中踊」「宝踊」といった「式三番」と呼ばれる踊りや、その他14番の踊りを伝承しています。男性は締太鼓を打ちながら踊り、女性は扇を手に踊るのが特徴です。かつては鎮守の天神社に奉納した後、余興としてお寺でも踊られていました。江戸時代の資料には、他の村々から篠原おどりを見に来た記述もあり、数日間にわたり盛大に行われたことが伝わっています。歌詞が伝わっているものが37曲あり、踊りも伝わっているものが17曲あるなど、多くの曲目が伝承されていることは珍しく、神事としてだけでなく、演芸としても発展してきた歴史があります。地域の過疎化・高齢化により踊り手が減少した時期もありましたが、村外の人々の力も借りて後世に受け継ぐための活動が行われています。


