企画展「長谷川青澄展」
文化終了済み
- 開催期間
- 2026年02月04日(水) - 2026年02月23日(月)
- 開催地
- 大阪府 東大阪市 / 東大阪市民美術センター
- 詳細
- 昭和から平成にかけて日本美術院で活躍した日本画家・長谷川青澄(大正5~平成16年〔1916~2004〕)の画業を紹介する企画展です。昭和26年(1951)に大阪へ転居後、中村貞以に師事し、画技と精神の深化を追求しました。昭和42年(1967)に東大阪市喜里川町へ居を移して以降は、この地の風土に深く心を寄せながら制作を続けました。生駒山を背にした豊かな自然と河内ならではの眺望は、青澄の制作活動と精神形成を支える重要な基盤となりました。こうした環境の中で培われたまなざしは、人物画の表現にも色濃く反映されていきます。人物画を描く中で青澄の眼は、出来事や動作そのものより、その前後に訪れるふとした静けさや、わずかな仕草の陰影に宿る感情へと向けられていきます。静かな気配をまとった女性がふと表情を緩める瞬間、文楽の人形が首をわずかに傾ける刹那、あるいは子どもや花々、小さな歳時に寄り添うように注がれた青澄のまなざし——そうした「声にならない気配」をすくい上げる感性こそが、青澄の作品世界を形づくっています。本展では、美しい女性像から文楽を主題とした作品群へ、さらに四季の草花や小さなモチーフへとひろがっていく青澄の画業を紹介します。「静寂に響く、わずかな空気の揺れをとらえる青澄の眼」が、どのように人物へ、舞台へ、そして小さきものへと向けられているのか、また、地域との深い結びつきのもと、平成11年(1999)には東大阪市民美術センター名誉館長に就任し、晩年に至るまで後進の育成と地域文化の振興にも尽力した、青澄の温かいそのまなざしの行方を感じ取っていただけることでしょう。
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