2025年06月25日 - 2025年08月31日
栃木県 鹿沼市
この展覧会は、木版という伝統技法を通じて、日本人の細やかな心遣いや、精神的なつながりの美しさを見つめ直す試みです。祝儀などの際に用いられる小さなポチ袋、その繊細な彫りと色彩は、贈り手の真心と敬意を映し出す鏡です。参詣の記念として貼られる千社札は、個の存在を印す小さなメディアであり、自己を洗練されたかたちで社会に表明する手段です。これらの文化の担い手としてのポチ袋と千社札を通じて、日本文化に息づく美と精神の深層に触れる機会を提供します。