大室山山焼き
自然
- 開催期間
- 2026年02月08日(日)
- 開催地
- 静岡県 伊東市 / 大室山
- 詳細
- 伊豆に春を告げる伝統行事「大室山山焼き」は、約700年の歴史を持ちます。かつては生活に必要な茅（かや）の生育促進と害虫駆除を目的としていましたが、現在は伊東市を代表する観光行事として定着しています。山焼きは、「お鉢焼き」と「全山焼き」の2回に分けられます。まず、火口内側を焼く「お鉢焼き」が行われ、炎を間近で体感できます。その後、山麓から点火される「全山焼き」では、たいまつを手にした一般参加者も点火でき、わずか40分ほどで山全体が黄金色から黒へと様変わりする迫力ある光景が広がります。山焼きの技術は、伝統的な農事として行われていた頃から受け継がれており、消火具「フギリボウ（火切棒）」なども伝統的な道具が使用されています。山焼きの実施は天候に左右されるため、延期となる場合もありますが、その迫力と熱量は全身で体感できる貴重な機会です。山焼き後、約4月頃になると新芽が伸び始め、山は新緑に染まっていきます。
