アプリでもっと便利に!
Download on the App StoreGet it on Google Play
名品展 国宝「紅白梅図屏風」

名品展 国宝「紅白梅図屏風」

文化
開催期間
2026年01月30日(金) - 2026年03月18日(水)
開催地
静岡県 熱海市 / MOA美術館
詳細
MOA美術館で開催される「名品展 国宝「紅白梅図屏風」」は、創立者・岡田茂吉が蒐集した日本・中国をはじめとする東洋美術のコレクションの中から、特に名品を精選して展示する展覧会です。本展の目玉は、江戸中期の絵師・尾形光琳の最高傑作と評される国宝「紅白梅図屏風」です。この屏風は、二曲一双の金地を背景に、白梅と紅梅が対峙し、図案化された梅花や水流が配された装飾的な画面構成が特徴です。白梅の樹幹の大部分を画面外に描き、紅梅を画面いっぱいに描くことで左右対照の妙を生み出し、中央の水流が末広がりの微妙な曲面を作り出す構図は、光琳の独創性が光ります。花弁を線書きしない梅花の描き方や蕾の配列、樹幹に見られる「たらし込み」、そして他に類を見ない水紋など、優れた要素が結集し、画面に重厚なリズム感と装飾性を与えています。この屏風は、光琳画業の集大成とも言われています。 本展では、「紅白梅図屏風」に加え、京焼の大成者・野々村仁清作の国宝「色絵藤花文茶壺」、三大手鑑の一つとして著名な国宝「手鑑「翰墨城」」の3件の国宝が同時に公開されます。さらに、「樹下美人図」、「過去現在絵因果経断簡」、「山水人物蒔絵手箱」、「青磁大壺」など、コレクションの各ジャンルを代表する名品も展示されます。梅花の香る熱海で、日本・東洋美術の精華をゆっくりと鑑賞できる機会です。