火伏せまつり
祭り
- 開催期間
- 2026年01月10日(土)
- 開催地
- 福島県 南相馬市 / 鹿島区鹿島
- 詳細
- 南相馬市鹿島区に伝わる小正月の奇祭「火伏せまつり」は、その年の厄年の男たちが厄除けと火伏せ（無火災）を祈願し、区内を練り歩く伝統行事です。別名「鎮火祭」とも呼ばれ、南相馬市の無形民俗文化財に指定されています。祭りの夜には、法被と白足袋姿の氏子総代や消防団員らが、「火伏せー！」という威勢の良い掛け声とともに、民家に柄杓で水をかけながら練り歩きます。これは、かつて賊徒が放った火を鎮めるために、ご祭神である天足別命が「火伏せの神事」を行い、鹿島神宮の神使である鹿が川から濡れた笹を咥えてきて火の勢いを鎮めたという伝説に由来しています。以来、「火伏せの神」として祀られ、この祭りが継承されてきました。翌早朝には、鹿島御子神社の神職が氏子から水をかけられる「天燈籠神事」も行われ、神官の濡れた装束が凍るほどであれば豊作になると言われています。この祭りは、地域に根差した歴史と伝統を感じられる貴重な機会です。
