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甑島のトシドン

文化
開催期間
2025年12月31日(水)
開催地
鹿児島県 伊仙町 / 伊仙町
詳細
下甑島の各集落に伝わる大晦日の伝統行事で、シュロやソテツの葉っぱや紙などで作った仮面やマントを身につけた青年たちがトシドンに扮し、子供のいる家を訪れ、一年間を戒め、新年の誓いを立てさせる。家々を訪れる祝福の神様「トシドン様」が小さな子どもたちのいる家にやってきて、子どもたちに1年間の生活の様子を振り返らせ、短所を叱り、長所を褒め、新年の約束をし、最後に年餅を与えて去っていく。この行事の魅力は、仮面と仮装をしたトシドンが家々を巡る神秘的で厳かな雰囲気と、子どもたちへの教育的な戒めと祝福が融合した点にある。祝福神であるトシドンからもらう「年餅」を食べると無事に年をとることができると信じられている。1977年に国の重要無形民俗文化財に登録され、2009年にユネスコ無形文化遺産に登録、2018年には「来訪神:仮面・仮装の神々」の10行事の一つとして拡張登録された貴重な文化遺産である。薩摩川内市下甑町手打・片野浦・青瀬・瀬々野浦などの地区で毎年行われ、地元の保存会が守り伝えている。原則、一般の観覧は不可だが、その伝統の深さと地域の風土が息づく姿は、訪れる者を魅了する。[1][3]