
森本慶三記念館創立100周年記念「歴史民族館 2026年1月中 無料開館!」
文化
- 開催期間
- 2026年01月03日(土) - 2026年01月31日(土)
- 開催地
- 岡山県 津山市 / 森本慶三記念館(旧津山基督教図書館)・歴史民俗館
- 詳細
- 津山基督教図書館(現森本慶三記念館)は、創立100周年を記念し、2階の歴史民俗館を2026年1月3日から1月31日まで無料開館します。この機会に、歴史を重ねてきた建物と展示物をより多くの市民に身近に感じてもらいたいと考えています。津山基督教図書館は1926年に森本慶三が私財を投じて建設した、日本で唯一の基督教の文書伝道を目的とした私設公共図書館です。東京大学在学中に宗教家・内村鑑三の影響を受け、学びを社会に開く場を津山につくろうとしたのが始まりです。当時の建物は木造3階建てで、大正末期の洋風建築の流れをくみ、正面の列柱や時計塔が特徴的です。1998年には国の登録有形文化財に登録され、近代津山を象徴する建築として評価されています。現在の歴史民俗館では、津山藩や森本家、森本慶三の歩みに関する資料を常設展示しており、松平家からの拝領品をはじめ、森本家に伝わる資料など約1000点が並びます。二代将軍徳川秀忠の三女・勝姫が嫁入りの際に持参したと伝わる文箱や、岡山池田藩から津山藩にわたってきた「大名時計」などの拝領品は見どころの一つです。錦屋ののれんやはかりなど、商品や道具、調度品なども展示され、往時の商人文化や暮らしぶりを今に伝えています。館長は「祖父がつくった建物が当時の姿を保って残っていることに、改めて思いが深まりました。100年を節目に、未来へどうつないでいくかを考えたい」と語り、耐震化や活用を巡る調査も進む中、「展示だけでなく、建物そのものもゆっくり見てほしい。城の下にある施設なので、気軽に立ち寄ってもらえたら」と来館を呼びかけています。



