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涌出宮の居籠祭(いごもりまつり)

涌出宮の居籠祭(いごもりまつり)

祭り
開催期間
2026年02月21日(土) - 2026年02月22日(日)
開催地
京都府 木津川市 / 和伎坐天乃夫支売神社
詳細
居籠祭は、その年1年の稲作の豊作を予祝する農耕儀礼として、毎年2月中旬に涌出宮で行われます。南山城地方最古の祭りとして知られ、この祭りを含む宮座行事は国の重要無形民俗文化財に指定されています。「居籠る」とは外出を慎み、心身を清める意味合いがあり、かつて村人たちは祭りの間、家に籠って一切音を立てなかったと伝えられています。室町時代中期の農耕儀礼やお田植え行事をよく伝承していることから、民俗学的に多くの研究者の注目を集めています。祭りの起源は農耕が始まった時代にまでさかのぼると考えられており、崇神天皇の御代に、山城地方の豪族、武埴安彦が朝廷に対して反乱を起こした際の戦死者の霊を鎮めるために始まったという説もあります。祭りの一日目には門の儀の後、境内で厳寒の夜空を焦がす大松明が燃やされます。二日目には御神酒だし、御膳だし、御田植えなどの室町期の農耕儀礼の豊作祈願祭が古式豊かに行われます。この祭りは京都府の無形民俗文化財の第一号にも指定されています。