秋の澄んだ空気の中、大鍋で作られる温かい郷土料理を囲む——。そんな心温まる体験ができるイベントが、関東・東北地方で11月に開催されます。直径3メートルを超える巨大な鍋で調理される芋煮やしし鍋は、地域の特産品をふんだんに使った秋の味覚の集大成。家族や友人と一緒に、秋の風物詩を楽しんでみませんか。
栃木県下野市「東の飛鳥芋煮会」
かんぴょうと地元野菜の芋煮を3,000食分
栃木県下野市の天平の丘公園で毎年恒例の「東の飛鳥芋煮会」が開催されます。今年で28回目を迎えるこのイベントでは、直径2.5メートルの大鍋を使い、約3,000食分の芋煮汁が振る舞われます。
この芋煮の最大の特徴は、下野市産の野菜と、生産量日本一を誇るかんぴょうを使用していること。里芋、ネギ、かぼちゃ、豚肉など、地元の食材がたっぷり入った芋煮汁は、まさに下野市の「食」を体感できる一杯です。
開催日時:2025年11月2日(日)10:45〜配膳開始
料金:前売券300円、当日券400円
アクセス:天平の丘公園(下野市国分寺993-1)
駐車場:約1,000台分の無料駐車場あり
前売券は10月1日から10月31日まで、下野市観光協会や道の駅しもつけなどで販売されます。雨天の場合は中止となるため、当日の天気予報をチェックしてお出かけください。
茨城県常陸大宮市「やまがた宿芋煮会」
関東一の大鍋で作る奥久慈シャモの芋煮
茨城県常陸大宮市で開催される「やまがた宿芋煮会」は、直径3.5メートルという関東一の大鍋が目玉。今年で28回目を迎えるこのイベントでは、地元の特産品を7種類も使った贅沢な芋煮が味わえます。
使用される食材は、奥久慈シャモ肉、里芋、玉こんにゃく、ネギ、ゴボウ、干しシイタケ、芋がら。特に奥久慈シャモは、その歯ごたえと深い旨味で知られるブランド地鶏で、芋煮の 味わいを一層引き立てます。
開催日時:2025年11月15日(土)10:00〜15:00(芋煮の給仕は11:00〜)
料金:500円
会場:神奉地コミュニティセンター先河原特設会場
アクセス:
- JR水郡線「山方宿駅」から徒歩15分
- 常磐自動車道「那珂IC」から国道118号経由で約50分
公共交通機関の利用が推奨されています。秋の澄んだ空気の中、巨大な大鍋から湯気が立ち上る光景は圧巻です。
神奈川県山北町「西丹沢もみじ祭り」
紅葉の名所で味わう猪肉のしし鍋
神奈川県山北町の紅葉の名所・西丹沢で開催される「西丹沢もみじ祭り」。今年で59回目を迎える伝統あるこのイベントでは、最大約100台の大鍋で猪肉と地元産野菜を使ったしし鍋が提供されます。
紅葉に彩られた山々を背景に、鍋を囲んで語らう時間は格別。「鍋を囲めば、初めて出会う人とも自然と笑顔がこぼれる」というコンセプトのもと、温かいコミュニティの輪が広がります。
開催日時:2025年11月15日(土)11:00〜14:00頃
会場:旧三保中学校グラウンド(鹿島山北高等学校)
会費:
- 現地集合:3,800円
- 新松田駅からバス利用:5,200円
- 山北駅からバス利用:4,500円
※会費は前納制です。
定員:1,000名(事前予約制)
申込期間:9月11日(木)〜10月26日(日)
問い合わせ:0465-75-2717
演芸大会やキッチンカー、大抽選会も開催され、一日中楽しめるイベントです。10名以下の申し込みの場合は他の参加者と相席となる可能性がありますが、それもまた新しい出会いの機会になるかもしれません。
大鍋イベントの楽しみ方
早めの到着がおすすめ
大鍋イベントは人気が高く、提供数に限りがあります。特に芋煮会は数千食分が用意されていても、早めになくなることがあります。開場時間の30分〜1時間前には到着しておくと安心です。
持参すると便利なもの
- マイ箸・マイスプーン:エコ活動の一環として、持参を推奨しているイベントもあります
- レジャーシート:屋外で食べる場合に便利
- 防寒着:11月の野外は冷え込むことがあります
- エコバッグ:地元特産品の販売があることも
地元グルメも要チェック
大鍋料理以外にも、地元の特産品やB級グルメが販売されるブースが出店することが多いです。キッチンカーや物産展で、その土地ならではの味を探してみるのも楽しみの一つです。
紅葉シーズンと合わせて
11月中旬は多くの地域で紅葉が見頃を迎えます。イベント会場周辺の紅葉スポットも併せて訪れると、秋の一日をより充実させることができます。
大鍋で作られる郷土料理は、その土地の食文化や人々の温かさを感じられる特別な体験です。秋の休日に、家族や友人と一緒に、大鍋を囲んで心も体も温まる時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。



